ペルソナ作ってそれからどうするの

棚橋 弘季さんの「ペルソナ作って、それからどうするの?」を読んだ

ペルソナといっても、ゲームの話ではありません。先日疑問に思ったソフトウェアのデザイン。その考え方をどこかしら学ぶことが出来るのではないかと思い購入して読んでみました。
ソフトウェアを実際に使用するユーザー。ソフトウェアをデザインするときに、実際のユーザーの声を聞きながら使いやすさだとかデザインに関しての意見を聞くことが出来ればそれにこしたことはないんだけど、常にそんな風にユーザーの時間を束縛することは出来ない。そこで、ペルソナという架空の人物を作り出し、その人を意識してデザインをする手法のこと。その手法を進める上で考えておかなければいけないこと。そしてどう進めていくかが書かれている。
また、ユーティリティ・ユーザビリティ・ユーザーエクスペリエンス等の定義に関しても触れられており、ただ単に"流行"で取り組んでいてると見逃してしまう本来の目的である"そのソフトは誰のものか"ということを考えさせられた。


本書では明確に開発者とデザイナーを分け、専門家によるデザインを行うべきであると考えられている。また、本書でのデザインの対象は多くが"一般向けのウェブサイト"になっている。私が今取り組んでいるソフトウェアはの対象ユーザーは"ごく限られた(その分野に対する)専門職"への企業向け基幹システム。そのあたりに違いはあるものの、ペルソナ手法を取り入れて考えることはかなりプラスに考えられることがわかった。ユーザビリティにかかわらず、そのソフトウェアに関わる様々な人をペルソナとして用意することによって、ユーティリティや機能に関しても改善を考えることが出来る。結構適用範囲は広いかもしれない。


ちょっと残念なのがあちらこちらからの引用が多すぎて、もう少しまとめることも出来たのではないかというところかな。これは、WEBサイトのデザインそのものに関して述べられているところに私が余り興味を示さなかったからかもしれないけど。
全てをすべて読むのは結構大変なのでポイントポイントを抑えながら読むのがいいと思います、