静物画のヒ・ミ・ツ

ちょうど宮城県美術館で開かれていた「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」に行ってきました。美術館に行くのはなんだかんだ行って新婚旅行で行ったスペイン以来でしょうか。久しぶりです。

ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/exhibition/20081007-s01-01.html

静物画は、読んで字のごとく静止した自然物であったり食器や花。その時代の富を象徴するような物を描いたものですが、考えてみると静物画のみにスポットを当てた展覧会は初めて見に行きました。
この時代、多くの作品は宗教画であったり王族の肖像画が多くて正直見てもいまいちピンとこない絵が多いのですが、今回の静物画は意外と面白いものでした(正直"静物画"というジャンルを良く知らなかったのでいい意味で期待を裏切ってくれました)。
静物画から読み取ることが出来るのは、当時人々が何を考え、どんなものを使っていて、そして何に価値があると考えていたのか。そして画家がそれに答えるためにどんな絵を描いていったのか。
中には、色数が少ない絵もありその理由が"多く絵を描いて売るために"というものであったり。ちょっと今までの視点とは違った角度から見ることも出来たりしました。
日本初公開となるベラスケスのマルガリータ王女。はっきりいって展覧会の主題である"静物画"と何の関係もないじゃないか!って突っ込みを入れたくなりましたが、こちらも展示されています。プラド美術館で見てきたいくつかのマルガリータ王女。そしてラス・メニーナス。どれもすばらしいですね!


宮城県美術館で開かれているこの展覧会も12/14日までと残すところあとわずか。お急ぎあれ